予防接種

予防接種の接種時期はなかなか複雑です。7才半までが接種対象年齢ですが、できるだけ標準的な接種期間で受けるようにして下さい。各ワクチン接種の間隔を考慮してスケジュ-ルを組むと良いでしょう。予防接種には法律的(予防接種法)に定期の予防接種と任意の予防接種があります。ここ数年、新しいワクチンが次々に導入され使用可能になり、接種回数・接種時期等情報を整理する必要があります。

定期の予防接種と任意の予防接種

定期の予防接種 予防接種法に基づいて市区町村長が実施、対象者は予防接種を受けるよう努めなければならない。後遺症が発症した場合は、国による手厚い補償制度がある。
任意の予防接種 予防接種法に基づかない予防接種、被接種者および保護者の希望、依頼により実施。健康被害が発症した場合は被接種者から一般の薬害と同様に医薬品医療機器総合機構(後述)に救済を請求する。定期に比べて手厚い補償とはいえない。

予防接種の参考スケジュール

個々の事情が入るので厳格にこのとおりにならなくても悩む必要はありません。

1才までの予防接種と任意の予防接種

診療所がすすめる予防接種例

(ロタウイルスワクチン・HPVは実施していません)

年齢(月齢) 接種すべきワクチンの種類
2ヶ月 Hib(ヒブ)①+PCV(プレベナー)①、B型肝炎ワクチン①
3ヶ月 DPT-IPV(4種混合)① Hib②+PCV②、B型肝炎ワクチン②
4ヶ月 DPT-IPV(4種混合)② Hib③+PCV③
5ヶ月 BCG
6ヶ月 DPT-IPV③
8~9か月 B型肝炎ワクチン ③
1才~1才6ヶ月 MR① PCV④+Hib④注
1才6ヶ月 DPT-IPV④(追加)
1~2才~3才 水痘 おたふくかぜ
3才 日本脳炎① 日本脳炎②
4才 日本脳炎③
5~6才 MR②
9~12才 日本脳炎2期
11~12才 DT2期 HPV①→②
12~13才 HPV(ヒトパピローマウイルス)③
  • ※ 予定どおりに必ず受ける
  • ※ やや余裕ができるのでのんびり

 プレへナーの追加接種は生後12ヶ月から15ヶ月に達するまで、Hibの追加は初回最終接種後7ヶ月から13ヶ月が推奨されています。

予防接種部位例

診療所での予防接種

(予防接種は厚生省の予防接種実施要領に従っておこなっています。)

  • 1.予防接種はかかりつけ医で実施することなっています。当院に受診したことのない方 はなんらかのかたち(予防接種の相談等)で受診して下さい。
  • 2.曜日と時間は(火),(金)午後1時半から2時です。定期接種は予約は必要ありません。その日の体調(発熱がない等)が良い時にその時間内に来所して下さい。接種後は様子観察が必要ですので30分待機していただきます。
  • 3.接種会場は1階になります。
  • 4.受付を済ませてからロビー奥に進んで記載用テーブルに向かってください。
  • 5.体温の測定、予診表の記載ののち予防接種室(2診)で診察します。
  • 6.問診項目ならびに診察所見に問題なければ希望しているワクチンの接種をします。
  • 7.接種後はロビーもしくはプレイコーナーで30分待機していただき、体調の変化がなければ帰宅できます。
  • 8.帰宅後、発熱、接種部位の脹れ等副反応がみとめられれば連絡してください。
  • 定期接種は予約不要、任意接種は予約が必要ですので受付に問い合わせをしてください。

定期接種

予防接種ガイドライン2018年度版より引用

アナフィラキシーの診断と治療

(予防接種ガイドライン2018より改変引用)

アナフィラキシーのABCD・アナフィラキシーの重症度評価:参考

ワクチン副反応報告基準

報告先 医薬品医療機器総合機構 FAX 0120-176-148

副反応とその対策

  • 1.局所発赤・腫脹・疼痛
    • 発赤疼痛は3~4日で消失、熱感発赤の強い時は局所の冷湿布、硬結は1ヶ月後も残ることがあるが処置不要、次回からなるべく深く接種。
    • DPT、DPT-IPV接種後の上腕全体に及ぶ発赤腫脹→局所の冷湿布・ステロイド剤や抗ヒスタミン剤の塗布。ただし次回の接種は予防接種センター等に相談すること。
    • BCG接種後早期の強い局所反応(コッホ現象)→2~3週で治癒するため治療は不要、ただし結核感染・発病について精査が必要。
    • BCG接種後局所の強い反応→接種後3ヶ月以内に 複数の針痕が融合したり湿潤びらんが生じた場合は局所を清潔に保つ。一旦瘢痕化したのち再燃する場合は抗菌薬が奏功することがある。
    • BCG接種後の腋窩リンパ節腫大→特別な処置は不要、瘻孔を形成する場合も局所の清潔維持で治癒、化学療法や手術は必要ない。
  • 2.発熱
    • 必要ならアセトアミノフェン等の解熱剤を投与。
  • 3.アナフィラキシー
  • 4.けいれん
    • 短期間(5分程度が目安)で止まらない場合は ①ジアゼパン坐薬 0.4~0.5mg/kg →②人口呼吸と静脈確保可能であれば ジアゼパン0.3mg/dl IV。
  • 5.自律神経ショック(血管迷走神経反射に伴う失神)
    • 頭部を低くして仰臥位で安静、長引く場合は酸素吸入。
  • 6.じんましん
    • 抗ヒスタミン剤投与、重症例ではハイドロコーチゾンの静脈注射。
  • 7.嘔吐
    • 誤飲を防ぐ対策をとる(体位変換など)。
  • 8.心停止
    • 蘇生(心マッサ-ジ・気道確保・アンビュバックorジャクソンリ-ス(酸素使用)による人口呼吸・血管確保)をしながら専門病院に救急搬送を準備する。

(予防接種ガイドライン 2018年度版一部改変引用)